さらば花畑団地!!2012/01/08 11:32

もう20年近く前から建て替え計画のあった東京都足立区内の花畑団地だが、どうやら昨年暮れ頃から本格的な工事に入ることになったもよう。特に古い棟の区域は高い塀が張り巡らされ、立ち入り禁止になっていた。僕はこの団地の7号棟304号室に、小学3年生から35~6歳頃まで住んでいた。
この団地に来る前は、名古屋市内の名鉄「ナゴヤ球場前駅」近くに住む親戚の家にお世話になっていたのだ。
花畑団地に住むようになって、大変だったのは、最寄りの小学校に通うのに約2キロほど歩いていくことだったことを思い出した。当時は登校途中に田んぼがたくさんあって、行きはつらいが、帰りはあっちこっち寄り道ができるほどだった。チョウチョの卵を見つけたり、ザリガニを捕ったり、名前の分からない虫を捕まえたり、ざくろを盗んだりして過ごしていた。さらに好きに遊べる空間がどこにでもあった、そんな田舎だったのだぁここは。
一方で、「肥だめ」といって、人間などの糞尿をためておく槽があっちこっちにあって、学校から注意されることは、自動車に気をつけることではなく、肥だめに落ちないように!と指導されていた時代でもあった。
その頃住んでいた団地がなくなるということは、なんとなく僕にとってはふるさとがなくなるようで、やや寂しい思いでいっぱいである。
確か、あの号棟にはあいつが住んでいた、またあの子もいたなぁ、そうそうこの公園でよく遊んだ、ここで一人キャッチボールして、その近くの窓ガラスをよく割ったななどとと昔の記憶をひもときながら、今日は少し歩いてみたのだ。
そして、まだ昔の建物が残っているうちに写真撮影もしてみたというわけである。