なつかしのスターカレンダー1月分2012/01/04 13:02

2012年のカレンダーは、雑誌「スクリーン」65周年記念特別付録を採用することにした。1月はオードリー・ヘップバーンである。
代表作がいくつもあるオードリーだが、僕が好きな作品は「ローマの休日」。このカレンダーもその1シーンが採用されていてうれしい! しかもオードリーがこちらも見て、ニッと笑顔を見せているスナップもいい!! ジジイの年齢になった今もめろめろ状態になってしまいました、あはははは。
「ローマの休日」を初めて見たのはテレビ放映ものだったが、一目見て、多分国を越えて彼女のファンになった男性が多かったことだろうと想像できる衝撃があった。それほどチャーミングで、活発で、どこか初々しく、さらにみずみずしい感じがスクリーンを通して放射されてくるのだ。
特にラストシーンの王女に戻る彼女がグレゴリー・ペック演じる新聞記者に見せる笑顔は、思わず手を握ってしまうほどに我を忘れて「あーなんとかできないものか、このままお別れしてしまうのか」と地団駄踏んでしまったほどだ。あー、ジジイがこんなことで取り乱してどうするのだ(^^ゞ。
それともう一つ。グレゴリー・ペックがその会場を後に去る時の革靴の音が印象的で、アメリカ人は格好いい!と素直に思った。革靴のカーン、カーンという響きが非常に演出効果として生きていて、どんな音響効果に勝るものとなっていた。その音はハッピーエンドの音ではない。おそらく、この2人はこれで永遠に会うこともない人生を歩んでいくことを連想させるものでもあった。
その音が忘れられなくて、うぶな高校生は(僕のことです)「大きくなったら、革靴の似合う男になりたい」と、これも単純に思ってしまったほど。今も大きなスクリーンの劇場でぜひその音をもう一度聞きたいなあ。